ある監督の訃報
石井輝男監督が亡くなった。81歳。
その名前に見覚えがあった。といっても、「網走番外地」は一度も見たことがないので、違う作品だ。たぶん名前を見たのは、学生時代、つまり10年くらい前のはず。
監督の作品群を見ていて、思い出した。「ゲンセンカン主人」である。つげ義春の短編をいくつかくっつけて、浅野忠之主演で映画にしたものだ。つげさん代表作の「ねじ式」も入っていたと記憶している。当時「ぴあ」で撮影現場の様子がレポートされていて、石井監督は70歳にもかかわらず役者に身振り手振りで熱心に演出をしていた、という話を読んだ記憶がある。
ご冥福を祈る。
P.S. 「ねじ式」は、それはそれで1998年に映画化されていました。原作に忠実に、しかもドロドロのエネルギーを内に秘めた、インパクトのある映画でした。DVD買ってしまおうかな。
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