2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

感情移入できないクリスティーヌ

劇団四季の「オペラ座の怪人」を観てきた。1年前に見たのがなかなか良かったので、1年に1回くらいは観たいなと思っている。 四季のキャストは、1週間まえにならないとわからないらしい。だから、いつもドキドキである。やっぱり怪人は高井治さん(=タカ…

そもそも、これは愛なのか?/「容疑者の献身」東野圭吾

言わずとしれた、第134回直木賞受賞作。ふだん、芥川賞・直木賞の受賞作を読んでみるなどしたことがないのだが、それなのに今回この本を手に取ってみようと思ったのは、友人のとある感想がきっかけだった。 理系でもてない男の悲哀が描き尽くされた作品だ。…

挑戦する心と得られたもの/「女中たち」パンフレットより

「女中たち」のパンフレットにインタビューが載っている。出演者である3軒茶屋婦人会メンバー3人と、演出のG2、そしてインタビュアー(?)の古田新太である。これがとても面白かった。 そもそも、この3軒茶屋婦人会は男優3人が女優として演ずる舞台を…

これも読書なのだ/「関東道路地図」昭文社

自分の車にはカーナビがついていない。あれば便利なのはわかっているけれど、ついついナビ頼りになってしまい、道を覚えなくなるのではないだろうか。そうすると、なんだか脳が退化しそうで、買わないことにしている。 その代わり2年に1度、年が明けたころ…

予習不足のため消化不良/「女中たち」

てっきりコメディーだと思って買ったこのチケット。だってそもそもこの3ショット。深沢あっちゃんと篠井さんが出ているんで、勝手にドタバタ喜劇を想像しちゃいました。原作・ジュネというところに着目するべきでした。錯覚いけない、よくみるよろし。 http…

舞台上に浮き上がる兄弟愛/「レインマン」

言わずと知れた大ヒット映画の舞台化である。ちなみに映画は見たことがないのだが、それでもこの舞台のチケットを買ったのは、生の椎名桔平を見てみたかったからである。あと、共演の橋爪功ともども演技派なので、見ごたえがある演技合戦が楽しめそうだった…