第134回芥川賞、直木賞


つい1〜2週間まえ、ネットで今回の芥川賞にあの松尾スズキがエントリーされていることを知ってびっくり。しかも直木賞でなくて芥川賞である。松尾スズキが純文学。う〜む、なんだかミスマッチ。まあ、いまだもって純文学と大衆文学の違いがわからず、どういう作品がどっちにエントリーされるのかってどうやって判定されるのだろう、などと考えてしまう。


それはさておき、受賞者が発表になった。芥川賞絲山秋子さんの「沖で待つ」、直木賞東野圭吾さんの「容疑者xの献身」である。さすがに松尾スズキは落選であった。しかし、一回目のエントリーで受賞してしまったら、何度もエントリーしている人に申し訳ない、というと変かもしれないが、やっぱり何度かめに受賞するのが筋というものだろう。


受賞者はどちらの名前も見たことはあるが、読んだことはない。とりあえず読んでみる予定もない。だからこの結果にはとりたてて感慨もないのだが、過去の候補回数を調べてみると、絲山さんは4回、東野さんは5回の候補になっている。東野さんはすべて直木賞だが、絲山さんは芥川賞3回の直木賞1回である。やはりそういうこともあるわけだ。うーん、やはり純文学と大衆文学の違いを知りたい。


それはさておき、東野さんの作品は「このミステリーがすごい」の2006年版第1位である。詳しくは知らないが、この2冠を受賞するケースは初めてではないだろうか。ミステリーが直木賞を受賞することってどれくらいあるのだろうか。松本清張とかは受賞していたかと思うが、それほどいないような気がする。すごいことだ。


芥川賞直木賞を選考する場所は、築地の料亭「新喜楽」で行われている。築地市場のまんまえにある高級料亭、一度くらい入ってみたいが、いつの日かそんなときが来るものだろうか。ちなみに授賞式は東京會舘だとか。こちらは今週末に出没予定だ。