THE有頂天ホテル


THE有頂天ホテルの初日を見てきた。それにしてもため息が出るようなキャストである。主役を張れる人が、いったい何人出演しているのだろうか。


とてもすべての出演者にコメントできないので、思いついたことだけメモ代わりに。

  • 役所広司佐藤浩一のふたりが狭い階段で語り合うシーンが秀逸だった。
  • YOUの歌を久しぶりに聞いた。最近の人は、彼女がバンドのボーカルやってただなんて知らないんだろうな。
  • 唐沢寿明オダギリジョーが同じような髪型をしていた。
  • 角野卓造さんは、役とは関係ないところでびっくり。ずっと「かくのたくぞう」と読むのだと思い込んでいた。映画のクレジットを見て、そうではないのだと気付くというのも、なんだか。
  • 西田敏行の付き人役である梶原善。三谷作品には久しぶりの出演だと思うが、みごとなその筋の人ぶり。必見。
  • 伊東四朗、ほとんどあの顔で走り回る・・・。見るたびに爆笑。
  • 川平慈英、一途なダメ男を熱演。あのキャラはほとんど地じゃないかと思わされるが、とてもナイス。
  • 寺島進の相手役をやっていた女性は、結構存在感があった。奈良崎まどかさん、東京ボードヴィルショー所属。調べてみると、意外と若い(失礼)。こんど三谷舞台の「竜馬の妻とその夫と愛人」のおりょうをやるらしい。ちょっと興味あり。
  • 最初の方で、どっかで見たことあるんだけど誰だったかなー、という顔が。しばらくして、熊面鯉だということを思い出す。さすが三谷君が名付け親だけはある、大河だけでなく映画にも出演している。
  • 相島一之もとってもちょい役で出演。
  • 映画「グランドホテル」の話が少し出てきたのは、単なる偶然か。ミュージカル「グランドホテル」、ただいま上演中。


とまあ徒然なるままに書いてみたが、2時間半ほぼノンストップのこの映画、正直なところ全般的には話の詰め込みすぎで、さすがにおなかいっぱい。よくこれだけ複数の話をクロスさせながら脚本を書いたものである。三谷君は頭が混乱しなかったのだろうか。この脚本とメンバーで、6〜7本分の映画は撮れそうだ。


もちろん、ほろりとさせるシーンもあるし、そこかしこに笑えるところもある。そもそも芸達者ぞろいなわけで、悪いわけがない。もう一度見に行くと、いまなら頭の中が整理できているので、もっとゆっくり味わえるような気がする。