なんだかいろいろ学びました/大奥
フジテレビの連続ドラマが映画化されてヒットを飛ばす・・・この図式がすっかり定着したみたいですが、去年の年末に公開された「大奥」もその一つでしょう。これまでのドラマ版はほとんど見てなかったんですが、映画は仲間由紀恵の主演ぶりを見てみたくて足を運びました。
豪華キャストと豪華セットと豪華衣装。それに尽きるって感じでした。
主演でもなんでもないけど、杉田かおるがよかった。女としての微妙に揺れる嫉妬心を巧みに表現していました。この人、バラエティタレントとしてはともかく、女優としてはやっぱりすごいんじゃないでしょうか。
高島礼子のイジメっぷりは文句なしです。ときどき極妻みたいに思えて困りましたが。松下由樹もほんのちょっとしか出演していないけど、いびりインパクトはありまくりでした。
あと井川遥はあまり期待してなかったんだけど、見ている最中に「おいおい、アキ様会いたさにそんな行動取るか?」って突っ込みたくなるぐらい、みごとなダメ女っぷり。
準主役の西岡秀俊ですが、微妙・・・。生島新五郎という役は、盛りをすぎた歌舞伎役者という設定でしたが、その意味ではとてもいい味出していました。それが狙いならすばらしい演技といえるんですが、なんというかスクリーン栄えしなさすぎ。娯楽映画なんだから、もちっと華がほしかったですね。
主演の仲間ちゃんですが、見る前から思っていたのは、「忙しすぎやしないかい?」ってこと。2006年の大河ドラマが終わったと思ったら、すぐそのあとにこの映画、そしてまた1月からは連続ドラマ・・・。疲れてたんじゃないですかね。大奥総取締というには、いまいち威厳が足りませんでした。そもそも、仲間ちゃんはなんでかわからないけど、まともなラブストーリーがいまいち似合わない。ん、ってことは、今回の役どころである真面目な性格という絵島の設定とかぶるのか。ふーん、それならそれで生島と同じくいい味出してたってことになるのか。うーん、だけど、ねえ(苦笑)。
高島礼子側メンバーに、なんだかよく見たことあるけどあれは誰?っていう人の顔が。眉毛薄くて、すごい不気味。これまた印象によく残っていたので帰ってから調べてみると、木村多江さんでした。いままで名前は見たことあるし、顔も見たことあるけど、初めて顔と名前が一致しました。「日本一不幸が板に付く女優」と呼ばれているそうで、顔立ちはキレイな人なんだけど、言われてみるとなんだか納得してしまう。誰かに似ているなあと思っていたら、業田良家のマンガ「自虐の詩」のヒロイン幸江に似てます。だから幸薄い顔と思えるのかもしれない(?)。
ところで、今回舞台となった「絵島生島事件」というのは初耳でした。日本史は得意な方だったけど、六代将軍家宣と七代将軍家継はトピックスが少ない時代で、ほとんど記憶にない。新井白石が正徳の治をやったのは覚えてたけど、間部詮房は名前すら知らなかった。ちなみに、生島新五郎って実際のところは流罪になっただけど、磔にはなっていないらしい。うーん、こんなことを調べていたら、歴史熱がちょっと頭をもたげてきた。
それにしてもこの映画、友情出演&特別出演が多すぎ・・・。
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