素顔のジョニー・デップ／「ネバーランド」

外人の俳優の顔をあまり知らない。例えばトム・クルーズ、ブラッド・ピット、キアヌ・リーブスあたりが来日するとマスコミやファンは騒ぐが、三人の顔を並べてどれが誰と聞かれて正解できる自信はあまりない。

そんな中でも、ジョニー・デップは好きだ。昔から名前を聞いたことはあったが、顔は知らなかった。それが突然好きになったのは、雪のJFK空港で除雪作業中の飛行機内（結局飛ばずにキャンセルされたが）で待機中に見た「パイレーツオブカリビアン」がきっかけ。あまりの名役者ぶりにその場で２度鑑賞、すっかり気に入ってしまい、日本に戻ってからDVDが発売されるとすぐに購入した。そのデップの新作「ネバーランド」が昨日から公開。早速鑑賞に行った。

「パイレーツオブカリビアン」のときのデップは海賊役で、怪しいメークをしていたから、素顔がどんななのか分からなかった。そのあとの出演作でもメガネをかけたりして、やっぱりどんな顔なのか分からなかった。キャラクターも普通じゃないものばかり。それが今回はありのままの素顔で、キャラクターもとっても普通、こんなデップは初めて見る。結構かっこいいじゃない。

内容は、ピーターパンを書いた戯曲家と、そのきっかけを与えてくれた子どもたちとの、心のふれあいを描いたもの。デップの演技もツボを押さえていて安心して見られるが、子役たちがなかなかいい味を出していた。特にピーター役の子は、難しい役柄にも関わらず、見事に演じ切ったという感じである。ポスターにも使われている二人でベンチに座るシーンが実はラストシーンだったのだが、ここが特に涙腺を刺激した。デップが彼をいたく気に入り、次回作「チョコレート工場の秘密(Charlie and the Chocolate Factory)」にも出演することになったと、どこかの雑誌で読んだ記憶がある。

その次回作は、またデップの素顔が封印されるらしい。白塗りの顔に怪しい衣装、きっとイカれた演技をするのだろう。早く見たい見たい。ついでに原作も読んでみようかな。
http://chocolatefactorymovie.warnerbros.com/

ところで、今日の映画のキャストにダスティン・ホフマンの名前があったが、どこに出ていたのだろう。よく名前は聞くが、実は顔は覚えていないことに気がついた。

ネバーランド [DVD]