原作先読みの楽しみ/「Charlie and the Chocolate Factory」Roald Dahl
電車で吊り革につかまって帰宅中、左斜め前の座席にOL風の女性が二人座って世間話をしていた。
「絶対『ネバーランド』は面白いよ。ジョニー・デップがいい演技してるし」
「へえ〜、そうなんだ?」
「騙されたと思って、見に行ってみなよ!」
「ふうん、そうだねえ」
騙されて行って見るほど良い映画かというと微妙なところだけど、その目の前でこの本を読んでいるのが、なんだかくすぐったい気分になった。あなたたち、この作品のこと知ってる?、と伝えたいけど伝えられない。
Charlie and the Chocolate Factory (My Roald Dahl)
- 作者: Roald Dahl
- 出版社/メーカー: Puffin
- 発売日: 1998/06/01
- メディア: ペーパーバック
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2005/1/16の日記でも書いた通り、この本はジョニー・デップの次回映画の原作である。児童文学であり、難しい単語はあまり出てこないので、かなり読みやすい。ところどころに歌が出てくるが、ここだけは韻を踏んでいたり言葉のリズムを重視したりなので、かなり読みにくい(というより分からない)。でも、歌の部分は完全に読み飛ばしてしまえば、なんということはない。
半分以上読んでから気付いたのだが、この本はこどもたちへの躾をするための教育本なのである。こんなことをすると、こんなひどい目に遭うよ、といったような道徳教育の本なのである。でも、それを面白おかしいシーンやセリフで繰り広げているので、読んでいて飽きることがない。
Dahlのほかの本も読んでみたくなったとともに、映画の公開がとても楽しみである。