川口浩を鑑賞するとき/川口浩探検隊

会社の同期2人とともに、山梨の諏訪に住んでいる元会社の同期の家に遊びにいった。一応スキー旅行と銘打ってはいるが、要はみんなで飲めればいいのである。


夕暮れどきに飲み屋に繰り出し、ビールと日本酒と鍋を堪能。すっかり酔っ払いになって勢いよく店の外へ出ると、そこはやっぱり諏訪の冬。顔が凍るような冷たい冷たい風に吹かれながら帰り道を歩いていると、友人が空を見上げて呟いた。「あ、北斗七星が見えるよ」確かにそこには、「北斗の拳」でケンシロウの胸にいつも刻まれていたあの形が、くっきりと光り輝いている。そういえば、最近まともに星を見ていないことに気付いた。大都会に住んでいるから、というだけではないだろう。


帰ってきてから、引き続きこたつを囲んで軽く飲む。ここで酒の肴としてわざわざ持ってきた「川口浩探検隊シリーズ」のDVDを取り出す(笑)。この突込みどころ満載のコンテンツ、同年代の人間ならばだいたい楽しんでくれる。逆に、こういうときに見ないと、いつまでたってもほったらかしのままなってしまうのだ。個人で楽しむには、そこはかとなく虚しさが漂う。そういえば、リアルタイムで見ていたあの頃も、兄と一緒に見ていたような気がする。


酒も底を尽き、探検隊鑑賞も終了し、みんなで寝袋にもぐりこんで寝た。