はじめてでない人にも/「はじめてのやのあきこ」矢野顕子


  1. 自転車でおいで(Guest 槇原敬之)
  2. 中央線(Guest 小田和正)
  3. PRESTO(Acoustic Version)(Solo)
  4. ごはんができたよ(Guest YUKI)
  5. 架空の星座(Guest 井上陽水)
  6. ひとつだけ(Guest 忌野清志郎)
  7. そこのアイロンに告ぐ(Guest 上原ひろみ)


なつかしの曲がいくつかあったのと、あまりにゲストが豪華だったのとで速購入。


あっこちゃんの奏でるピアノの音色と、ゲストとの歌声のみが聞こえてくる、シンプルな構成(少しだけ他の楽器もあり)。なのに、なぜこんなにも心に響いてくるのか。音の世界に浸れるCDに出会ったのは、ひさしぶりな気がする。


ゲストの顔ぶれを見ると、どんなふうな作品になるのか興味津々、聴く前に想像する楽しみがある。槇原敬之小田和正はなんとなく予想がついたが、井上陽水忌野清志郎になるとまったく想像できない。

  • 「自転車でおいで」は以前佐野元春の渋い低めの声のデュエットが印象に強かったので、マッキーになるとどうなるかと思ったが、これはこれで別作品として味わえる。
  • 井上陽水は、一声発しただけでぐぐっと世界にひきずりこんでしまう、あっこちゃんの声もこれまたひきずりこんでしまう、2人あわせたらもうひきずり天国。
  • 一番聴きたかったのが「ひとつだけ」。そもそもデュエットソングじゃないでしょ、これ。しかも清志郎だよ、あっこちゃんとの組み合わせって合うのかな。どうなっちゃうんでしょ。そんなことをつらつら心配しました。出だしの清志郎の声、正直なところかなり苦しそうです(苦笑)。明らかにキーが高い。あちゃちゃーと思って聴いていたんだけど、曲が進むにつれてだんだん気にならなくなってきた。そのうち、すっかりどっぷりワールドに沈没。楽曲のよさと、詞のよさと、声のよさがあわさって、あー、こりゃたまらん。


あっこちゃんを聴いたことある人も、そうでない人も、だんぜんオススメ。曲を知っていると、なお楽しめることウケアイ。


ライナーノートの謝辞には、あいかわらず「Dear Jehovah」。変わるわけないか。