舞台よりも役者を楽しんでしまった/「Myth」


2月に観たレインマンが自分的には結構好きだったので、鈴木勝秀さん(スズカツ)の演出作品をまた観てみたいと思っていた。そんなところに、スズカツ演出であの篠井英介様(笑)が出演するという舞台を発見、ためらいなくチケットを取った「Myth」。青山円形劇場はダンダンブエノの公演以来、約1年ぶり。


出演者は、篠井英介陰山泰中山祐一朗佐藤アツヒロの4人だけ。あ、すみません、佐藤アツヒロが主役なんでした。他の3人は舞台で見たことあるけど、彼だけは初顔だったので。


そういう主役の佐藤アツヒロですが、光GENJIにいるころはテレビで見てたはずだけど、正直なところまったく顔を覚えていませんでした。うーん、そんなに影が薄かったのかな。今回主役ということで、当然のように一番出番も多くてセリフも多くていろいろ大変だったでしょうが、ちゃんと主を務めていたと思います。調べてみると、スズカツさんの舞台に以前も出演していたのですね。
ただ、発声の問題なんでしょうか、残念ながらセリフが聞こえにくい。円形劇場は狭めの劇場だと思うんですが、それで聞こえにくいというのはちょっとどうかと・・・。他の3人はしっかり聞こえてたので、それとの対比でよけい目立ったんでしょうけど、技術って大切なんだなと思った次第。


篠井さんは、・・・なんと男でした(爆)。ふてぶてしいお父さん役。さすがは役者、いつもの女形は影も形もなく、そのイメージしか頭になかった*1ので、かなり新鮮でした。本多劇場の「女中たち」で観たあのお美しいおみ足が近くで拝めなかったのはちょっと残念。いやでも、今回の舞台で最後に床に倒れこむとき足が揃っていたところがちょっと女っぽくって、あれあのお父さんはどこへ?と思わせられました(笑)。


陰山さんは、淡々と弁護士を演じていました。キャラが控えめだったのと、出番も多くなかったので、あまり目立たなかった。結局この弁護士役は、子供がいたのかいなかったのか、どっちだったんでしょう。それが疑問。


中山くんは、もうこういう不思議系キャラで突き進んでいくんでしょうね。「ピローマン」で最初観たときは下手な演技だなと思ったのだけど、だんだんとそういう役者なのだということがわかってきました。狙ったわけじゃないのに、じつは彼の舞台は「ラスト・ショウ」につづいて3回めの観劇なのです。ま、前2回は長塚圭史の舞台をみたら漏れなくセットで付いてました、というだけなんですが。


この4人、ベテランと若手にわかれるんですが、いまさらながら陰山さんっていくつなんだろう、と思って調べてみると、1956年生まれの50歳。げげげ、そんな年だったのか。ハゲレットを見たときは遠目というのもあったんでしょうが、40歳くらいかと思ってた。でも、円形劇場は舞台と客席がとても近いので、みんなのお顔がよく見えたんですよ。ちなみに篠井さんは1958年生まれ。てっきり一番年上だと思っていたので、陰山さんの方が年配なのだと知って、けっこう衝撃。それにしても陰山さん、やけに頬がこけてたのが気になります。


佐藤アツヒロは、まだジャニーズにいたんですね。光GENJIのメンバーはあらかた移籍しているようなので、彼もてっきり事務所を変わっているものだとばかり。でも、おなじく舞台活躍する岡本健一も、ジャニーズ所属のままですか。そういう道もありなんですなあ。


と、観劇レポートはそっちのけで、わき道それまくりになってしまった。ストーリー自身はあんまり面白みを感じなかったので・・・。なんでだろう。


青山円形劇場の椅子に座って30分で思い出した。ここ、座り心地が悪くてお尻がどんどん痛くなってくるんだった。1時間半の公演はふつうなら短めに感じるけれど、円形劇場に関してはちょうどいいか、もうちょっと短くしてくれても文句なし、ってところです。

*1:あとドラマTRICKミラクル三井のイメージも強いけど