かなりヤバい、涙なくしては読めません/「毎日かあさん4」西原理恵子


最初、こどもたちにまつわる笑い話の4コマが、これでもかと続きます。真ん中くらいで、サイバラさんの元夫の鴨ちゃんが精神病院から退院してきて、改めて家族4人で暮らし始め、そして夫婦ふたりで取材したカンボジア旅行記から、ひとつの物語の終焉へ。


合間に挟まれる書き下ろしの「鴨ちゃんとワタクシ」的な語りが、とにかく胸に響きます。自分は2人のアマゾンでの出会い(*1)から鴨ちゃんの闘病生活(*2)までが頭に入っているので、すべの話がリンクしてしまい、最後は結末を知っていてなお、マジ泣きそうになりました(バスで読んでいたのでなんとかこらえました)。


知り合いから借りて読んだけれど、これは蔵書にすべき。改めて買いなおします。


サイバラさんと鴨ちゃんの子どもたちが大きくなったとき、この本を読んでどんなことを感じるんだろう。家族の姿をこんなすばらしい作品に残せるサイバラさんを、ちょっとうらやましく思います。


毎日かあさん4 出戻り編

毎日かあさん4 出戻り編