2006-01-01から1年間の記事一覧

そもそも、これは愛なのか?/「容疑者の献身」東野圭吾

言わずとしれた、第134回直木賞受賞作。ふだん、芥川賞・直木賞の受賞作を読んでみるなどしたことがないのだが、それなのに今回この本を手に取ってみようと思ったのは、友人のとある感想がきっかけだった。 理系でもてない男の悲哀が描き尽くされた作品だ。…

挑戦する心と得られたもの/「女中たち」パンフレットより

「女中たち」のパンフレットにインタビューが載っている。出演者である3軒茶屋婦人会メンバー3人と、演出のG2、そしてインタビュアー(?)の古田新太である。これがとても面白かった。 そもそも、この3軒茶屋婦人会は男優3人が女優として演ずる舞台を…

これも読書なのだ/「関東道路地図」昭文社

自分の車にはカーナビがついていない。あれば便利なのはわかっているけれど、ついついナビ頼りになってしまい、道を覚えなくなるのではないだろうか。そうすると、なんだか脳が退化しそうで、買わないことにしている。 その代わり2年に1度、年が明けたころ…

予習不足のため消化不良/「女中たち」

てっきりコメディーだと思って買ったこのチケット。だってそもそもこの3ショット。深沢あっちゃんと篠井さんが出ているんで、勝手にドタバタ喜劇を想像しちゃいました。原作・ジュネというところに着目するべきでした。錯覚いけない、よくみるよろし。 http…

舞台上に浮き上がる兄弟愛/「レインマン」

言わずと知れた大ヒット映画の舞台化である。ちなみに映画は見たことがないのだが、それでもこの舞台のチケットを買ったのは、生の椎名桔平を見てみたかったからである。あと、共演の橋爪功ともども演技派なので、見ごたえがある演技合戦が楽しめそうだった…

祐さまとマサカズさま出演のドラマ再放送

山口祐一郎さまを知ったのは2002年のモーツァルト!だったので、それ以前の活動については後から知ることになる。いくつかドラマも出ていたわけだが、どうやら再放送があるらしい。いまの時点で確実なのは、田村正和主演の「オヤジぃ。」である。 2006/1/23(…

第134回芥川賞、直木賞

つい1〜2週間まえ、ネットで今回の芥川賞にあの松尾スズキがエントリーされていることを知ってびっくり。しかも直木賞でなくて芥川賞である。松尾スズキが純文学。う〜む、なんだかミスマッチ。まあ、いまだもって純文学と大衆文学の違いがわからず、どう…

THE有頂天ホテル

THE有頂天ホテルの初日を見てきた。それにしてもため息が出るようなキャストである。主役を張れる人が、いったい何人出演しているのだろうか。 とてもすべての出演者にコメントできないので、思いついたことだけメモ代わりに。 役所広司と佐藤浩一のふたりが…